愛媛のゴルフ史6
No.6 東南予にも本格コースお目見え
県内初の本格的なゴルフコースである松山ゴルフ倶楽部が昭和33年11月、9ホールだったが、温泉郡川内町にオープンした。以来、東予で新居浜カントリークラブが昭和39年に、また南予で大洲ゴルフ倶楽部が同41年にそれぞれ特色ある本格コースとして開場。ゴルフ大衆化の幕開けを告げた。新居浜カントリークラブがオープンした昭和39年は、東京オリンピックの開催年である、ちょうど国道11号線の全面改修開通の年だった。その頃は、わが国が戦後の困難な時代から経済大国への確実な一歩を踏み出した、大きな節目の時期に当たる。一方、大洲ゴルフ倶楽部のオープンした同41年は、大洲を舞台にしたNHKの朝の連続ドラマ「おはなはん」が好評のうちに放送され、大洲市が脚光を浴びていた。この年はまさに、大洲の観光元年とも言えた。ゴルフ場オープンの背景にも、それぞれの時代と地域の事情が色濃く映し出されていたわけである。